Why & How

英語が正しく、速く読めない理由は、1)語彙力不足、2)返り読みの習慣、の2つがほとんどです。

1)語彙力:自分の専門の英単語はわかるが、一般的な名詞、動詞、形容詞などの語彙力が不足している方は非常に多いです。この場合、読むときに知らない単語を推測しながら読むため、読むときの正確性、速度が下がってしまいます。また、知っている単語を繋ぎ合わせて、推測しながら読むのは脳にも負荷がかかるため、論文1つ読むだけでもかなり疲れてしまう方も多いです。医学英語の前段階で、一般的な基礎単語を覚え直すことで、速く、正しく読む力を鍛えましょう。

 

2)返り読み:日本の英語教育では「きれいな日本語に翻訳する」練習を多くさせられます。しかし、日本語と英語は語順が異なるため、英語を見ると正しく訳そうと英文の最後から順番に戻りながら翻訳をする習慣がついてしまっている方が非常に多く見られます。しかし、これでは単純に左→右、右→左と読んでいるうちに2倍の速度がかかってしまいます。英語は前から順番に意味を足していく言語なので、前から意味を処理していくのが英語を速く読むために不可欠です。またリスニング時には特に戻りながら聞くことはできませんので、前から意味を理解できるように読み方を矯正する事で、リスニングでの理解力も大きく向上します。

 

リスニングができない理由には、上記の1)と2)に、3)処理速度、4)音声知識が加わります。

3)処理速度:論文を読むときは自分のペースで読むことができますが、会話や学会の説明など「聞く」場面では自分でペースをコントロールできません。リスニングでは、前から意味を処理する習慣に加えて、その処理を速くする練習が必要です。これは意味を理解している英文を、速度を意識して繰り返し音読する事で鍛えることができます。

 

4)音声知識:自分の専門分野の英単語は見たら意味がわかるけど、聞いた時にすぐにその単語だとわからなかったという経験はありませんか。それは英単語の発音を曖昧に覚えているからに他なりません。特に英語はスペルと発音が大きく異なっているため、スペルをなんとなくローマ字読みしているうちは、正しく聞き取ることは難しいと言えます。発音記号を見て、正しい発音が自分でわかり、発音できる力が必要です。また、英語は音と音がくっついて発音される「リエゾン」や音が消えてしまう「リダクション」、アクセントの位置によって曖昧に発音される「シュワサウンド」などがあります。正しい音声知識を理解し、練習をすることで、英語の音がクリアに聞き取れるようになります。